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イスラエル軍、西岸で大規模作戦 戦闘員9人殺害と主張

AFPBB News 2024年8月29日 12時0分

【AFP=時事】イスラエルは28日、占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のジェニン(Jenin)など各地で大規模な作戦を実施した。軍は、戦闘員9人を殺害したとしている。イスラエルは1967年から西岸を占領しており、日常的に軍事作戦を行っているが、複数の都市で同時に作戦を実施するのはまれだ。


 作戦が行われたのは西岸北部のジェニン、ナブルス(Nablus)、トゥバス(Tubas)、トゥルカラム(Tulkarm)の4都市。28日早朝、一斉に行われた。


 パレスチナ保健当局は、11人が死亡したと発表した。国連(UN)によると、犠牲者には子どもも含まれている。一方、イスラム組織ハマス(Hamas)は、ジェニン難民キャンプで軍事部門のメンバー3人が殺害されたとしている。


 ジェニンのほかトゥルカレムとトゥバスでもイスラエル軍の装甲車が難民キャンプに進入。AFP記者によれば、銃声と爆発音が夕方まで聞こえた。


 国連のステファン・ドゥジャリク(Stephane Dujarric)事務総長報道官は、イスラエル軍の作戦について、「病院4か所の近く」で行われたと指摘。そのうちの一部は包囲され、医療関係者の移動に影響が及んでいると述べた。


 一方、トゥルカレム市職員は、イスラエル軍は「主にトゥルカレム市およびヌールシャムス(Nur Shams)難民キャンプのインフラを攻撃」し、上下水道設備を破壊したと語った。


 イスラエル軍は、重機で道路のアスファルトを掘り起こした。軍は、路肩爆弾を捜索するためと説明した。軍に死傷者は出ていないという。

【翻訳編集】AFPBB News

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