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太平洋警察構想、費用は「折半?」 米豪間の会話すっぱ抜かれる

AFPBB News 2024年8月29日 16時6分

【AFP=時事】トンガで開催中の太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議(サミット)に参加しているアンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)豪首相は29日、米政府高官との非公式な会話が記者のビデオカメラに捉えられ、釈明を迫られた。会話は中国の反発を招きかねない内容だった。


 首脳会議では28日、約200人規模の多国籍の警察部隊を創設する計画で合意。費用の2億7100万ドル(約390億円)はオーストラリアが負担する。


 一夜明けた29日、アルバニージー氏と米国務省のカート・キャンベル(Kurt Campbell)副長官はコーヒーを片手に合意を祝った。


 キャンベル氏は、米政府も同様の構想を持っていたが、オーストラリアに主導権を譲ったと話すと、これに対しアルバニージー氏は、「良ければ費用はわが国と折半ということで」と冗談交じりに打診した。この一連の会話が記者に撮影されていた。


 オーストラリアとしては、太平洋諸国で同様の取り組みを進めている中国が、オーストラリアは米国の言いなりになっているなどと反発してこないよう、警察部隊創設構想はあくまで太平洋諸国側から出てきた動きだと位置づけようとしてきた。


 会話が暴露された後、記者から「内密にすべきことを公言」したことを後悔しているかと問われたのに対し、アルバニージー氏は「(あの会話から)何かを読み取ろうとしても無駄だ」と述べ、「今回の構想は太平洋(諸国)主導であり、警察担当閣僚が1年かけて協議してきたものだ」と強調した。

【翻訳編集】AFPBB News

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