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ジョコビッチがポピリンに屈す、全米OP18年ぶりの3回戦敗退

AFPBB News 2024年8月31日 15時30分

【AFP=時事】(更新)全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)は30日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は4-6、4-6、6-2、4-6で第28シードのアレクセイ・ポピリン(Alexei Popyrin、オーストラリア)に敗れた。


 これまで4度大会を制していたジョコビッチが全米3回戦で敗れたのは18年ぶりで、史上最多となる四大大会(グランドスラム)通算25回目の優勝にはまたも届かなかった。自身でも「これまでプレーした中でも最悪なテニスだった」と認めるなど、長期的な将来がさらに疑問視される状況となった。


 ジョコビッチはこの試合で、珍しくダブルフォールト14本とアンフォーストエラー49本を犯して敗北。グランドスラムで一つもタイトルを獲得できずにシーズンを終えるのは、2017年シーズン以来となった。


 マーガレット・コート(Margaret Court)氏と並ぶグランドスラム史上最多24勝を記録しているジョコビッチは、試合後の会見では落胆した様子で、「大会序盤からのプレーぶりからすれば、3回戦まで進出できたのは上出来だ」としつつ、「これまでプレーした中でも最悪のテニスだった」と振り返った。


 また、約4週間前にパリ五輪で金メダルを獲得したばかりで、そのときの奮闘や余韻が全米オープンでの低調につながったことも認め、「確かに影響があった。金メダルを勝ち取るために多くのエネルギーを費やした。精神的にも身体的にも新鮮な気分ではないままニューヨークに到着した」と明かした。


 今季は全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)でヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)がタイトルを獲得し、全仏オープン(French Open 2024)ではカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が優勝。ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)の決勝では、ジョコビッチがアルカラスにストレートで敗れた。


 ジョコビッチは全豪オープンの準決勝で敗退したことにより、合計428週間維持してきた世界ランキング1位の座もシナーに奪われた。同選手にとっては、先日のパリ五輪で金メダルを獲得したことが唯一の慰めとなっている。


 一方、この日ジョコビッチがまさかの敗戦を喫したことにより、同選手と今大会欠場のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、そして引退したロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)氏の「ビッグ3」メンバーがいずれもグランドスラムを制覇できなかったのは、2002年以来となっている。


 今年の全米オープンはアルカラスも2回戦で敗退しており、ジョコビッチの早期敗退は大会にとってまたしても大きな痛手となった。

【翻訳編集】AFPBB News

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