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中国・フィリピン、南シナ海での船舶衝突めぐり応酬

AFPBB News 2024年9月1日 14時19分

【AFP=時事】中国とフィリピンは8月31日、係争中の南シナ海(South China Sea)のサビナ礁(Sabina Shoal)近くの海域で、相手の沿岸警備船が故意に衝突したと非難し合った。両国間ではここ数週間、同様の衝突が相次いでいる。


 中国中央テレビ(CCTV)によると、中国海警局の報道官は、31日正午すぎにサビナ礁付近でフィリピンの船が中国の船に「意図的に衝突した」と発表。「中国は(この海域で)議論の余地のない主権を行使している」として、フィリピン船の「素人同然の危険な」行動を非難した。


 一方、フィリピン沿岸警備隊のジェイ・タリエラ(Jay Tarriela)報道官は、中国海警局の船艇5205がフィリピンの巡視船「テレサ・マグバヌア(BRP Teresa Magbanua)」に「直接的かつ意図的に衝突した」と述べた。


 この巡視船はフィリピンの領有権を主張するため、4月からサビナ礁に停泊している。


 タリエラ氏は、巡視船は3回衝突されたと明らかにした。衝突時に負傷した乗組員はいなかったが、船体が損傷し、穴も1カ所見つかった。


 タリエラ氏によると、フィリピンの船舶が8月に中国の嫌がらせを受けたのはこれで5回目。

【翻訳編集】AFPBB News

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