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ドーピング検査名簿に往年の名選手 ノルウェー代表指揮官が困惑

AFPBB News 2024年9月5日 15時40分

【AFP=時事】サッカーノルウェー代表のスターレ・ソルバッケン(Stale Solbakken)監督は4日、UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2024-25)の初戦を前に、トレーニング施設を訪れたドーピング検査官が提出した検査対象リストで冗談のネタにされたと思ったと話した。


 ソルバッケン監督によると、名簿に名前のあった6選手のうち、アーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)やヨルゲンストランド・ラーセン(Jorgen Strand Larsen)、アントニオ・ヌサ(Antonio Nusa)、オスカー・ボブ(Oscar Bobb)の4選手については問題はなかったが、このうちボブについては負傷のため招集外となっていた。


 眉をひそめることになったのは残りの2選手で、アイナル・グンダーセン(Einar Gundersen)とヨルゲン・ユーベ(Jorgen Juve)はともに素晴らしい選手だったが、数十年前に他界していた。


 グンダーセンは1896年生まれで、代表戦通算26得点を挙げて同国歴代3位の得点記録を持つが、1962年に亡くなった。ユーベは1906年生まれで、1936年のベルリン五輪ではナチス・ドイツ(Nazi)総統アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の目の前でドイツを破るなどし、その後銅メダルを獲得。通算33得点はハーランドを2点上回って歴代トップの数字となっているが、1983年にこの世を去っている。


 ソルバッケン監督は会見で「ノルウェー反ドーピング機関に電話をし、『これは隠しカメラか何かか?』と尋ねざるを得なかった」「私はあれこれ考え始めた。そういった名前が読み上げられてね。彼らは真剣だった」と述べ、「反ドーピング機関はおそらく歴代最多得点者上位の選手リストから数名を加えたのだろう」と続けた。


 ノルウェー反ドーピング機関はこの混乱の原因を説明するのに苦慮した。


 広報部長は地元紙VGに対し、「何が起こったかは言いづらいが、通常であればわれわれはよりうまく目標を達成します。今われわれにできることは自分たちの誤りを認めることです。きょうはオフィスでこのことを冗談にできますが、その後はこれからのルーティンを見直すことになります」と述べている。


 ノルウェーは6日に敵地でカザフスタンと対戦した後、9日にはオーストリアを迎え撃つことになっている。

【翻訳編集】AFPBB News

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