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全米Vのシナー、薬物疑惑騒動「今も頭の中に」

AFPBB News 2024年9月9日 11時6分

【AFP=時事】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)の男子シングルスを制した世界ランキング1位のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は8日の決勝後、薬物検査で2度失格になったことをめぐる騒動は「今も頭の中にある」と話した。


 23歳のシナーは決勝でテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)をストレートで下し、1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)に続く四大大会(グランドスラム)通算2勝目を挙げたが、大会開幕前には、3月に禁止薬物のクロステボール(clostebol)に2度陽性反応を示していたことが判明した。


 テニスの不正監視団体ITIAは、トレーナーの不注意が原因で体内にクロステボールが入ったとしてシナーに不正はなかったと判断し、長期の出場停止処分は科さなかった。この決定については一部の選手が疑問視し、シナーは競技における立ち位置を理由に特別扱いを受けたのではないかと指摘する見方もあった。


 シナーは決勝後の会見で、「(薬物疑惑騒動は)今も頭の中にある。まだ消えていない」としつつ、「もちろん簡単ではないが、集中し続けようとした。それに関してはよくできたと思う」と語った。


 大会期間中は「楽しむのが非常に難しい瞬間もあった」と認めつつ、「大会を通じて少しずつ自分らしさを再び感じられるようになった。結果がどうだったかはあまり関係ない。そういう意味で、この大会は少し自分の力になったと思う」とコメントした。

【翻訳編集】AFPBB News

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