ドルフィンズが開幕戦勝利、試合前に一時拘束のヒルが活躍

【AFP＝時事】24NFLは8日、第1週の試合が行われ、マイアミ・ドルフィンズ（Miami Dolphins）はWRタイリーク・ヒル（Tyreek Hill）の活躍でジャクソンビル・ジャガーズ（Jacksonville Jaguars）に20-17で勝利した。


　ヒルはこの試合の数時間前、本拠地ハードロック・スタジアム（Hard Rock Stadium）近くで交通警官に拘束される事態に直面。ヒルは手錠をかけられて道路にうつぶせになっている場面が映像にとらえられたが、その後軽い交通違反と説明されて拘束を解かれていた。地元当局はその後、関与した警官1人が休職処分になったと発表している。


　この一件を乗り越えたヒルは、0-14とリードを許したチームの逆転に貢献。特に第3クオーターには3点差に詰め寄る80ヤードのタッチダウンにつながるキャッチを成功させると、チームメートに手錠をかけられるしぐさを見せて得点を喜んだ。チームは終了間際にジェイソン・サンダース（Jason Sanders）が52ヤードのフィールドゴールを決め、逆転勝利を飾った。


　一方、NFL史上最高年俸となる4年総額2億4000万ドル（約341億円）の契約に合意したとされるQBダック・プレスコット（Dak Prescott）を擁するダラス・カウボーイズ（Dallas Cowboys）は、33-17でクリーブランド・ブラウンズ（Cleveland Browns）に勝利した。


　プレスコットはタッチダウンパスを1本通すなど179ヤードを獲得し、ディフェンス陣は相手QBを6度サックするなど、ブラウンズを完膚なきまでに打ち負かした。


　バッファロー・ビルズ（Buffalo Bills）は3-17の劣勢からアリゾナ・カーディナルス（Arizona Cardinals）に逆転勝利。NFL屈指の才能と呼ばれるビルズのQBジョシュ・アレン（Josh Allen）は2本タッチダウンを成功させるなど、23本中18本のパスを通して232ヤードを獲得し、絶好のシーズンスタートを切った。


　シカゴ・ベアーズ（Chicago Bears）からドラフト全体1位指名を受けたQBケイレブ・ウィリアムズ（Caleb Williams）は険しいキャリアのスタートとなったものの、守備陣の奮闘もありチームは24-17の勝利を飾った。


　14点差を追うベアーズは、五輪の体操女子金メダリストであるシモーネ・バイルス（Simone Biles）を妻に持つジョナサン・オーウェンズ（Jonathan Owens）が、パントをブロックしたこぼれ球を拾ってタッチダウンを決めると、これを足掛かりに一挙21点を挙げて逆転勝ちを収めた。

【翻訳編集】AFPBB News