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「誰も死んでいない」仏町長、妻を72人にレイプさせた事件軽視で謝罪

AFPBB News 2024年9月21日 12時19分

【AFP=時事】フランス人のドミニク・ペリコ(Dominique Pelicot)被告が鎮静剤で妻の意識を失わせ、インターネットで募った男72人にレイプさせた事件で、現場となった南仏の町マザン(Mazan)の町長(74)は20日、事件について「誰も死んでいない」と述べて被害女性の耐え難い苦難を軽視したことを謝罪した。


 ペリコ被告は2011年から2020年の約10年にわたり、先月、離婚が成立したジゼル(Gisele)さん(71)の意識を鎮静剤で失わせ、インターネットで募った男らにレイプさせたり、自らレイプしたりした罪に問われている。


 当局はドミニク被告の他に72人の男の関与を確認し、うち計50人の身元を特定。全員が起訴されている。50人の年齢は26~74歳。


 ルイ・ボネ(Louis Bonnet)町長は英BBCのインタビューで事件について、「結局のところ、誰も死んでいない」と主張。


「もっと深刻な事態になっていた可能性もある」「子どもは一人も巻き込まれていない。殺された女性も一人もいない」と続けていた。


 この発言を受け、フランス内外のソーシャルメディアには怒りのコメントが相次いだ。


 ボネ氏はフェイスブックへの投稿で、「私はこの卑劣な犯罪の深刻さを軽視していると言われている」「私の発言に人々がショックを受けていることは承知しており、心から申し訳なく思っている」と謝罪した。


 ボネ氏は問題の発言について、「外国メディアのマイクの前でプレッシャーを感じながら発したもの」だと釈明。事件の裁判が今月始まって以来、マザンの町民6000人は、「絶え間ないメディアによる圧力」を受けていると主張した。


 また謝罪の言葉について、主として自身の言葉で傷ついた「女性たち」に向けたものだと説明した。

【翻訳編集】AFPBB News

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