Infoseek 楽天

シナー「非常に残念」 薬物疑惑でWADAが提訴

AFPBB News 2024年9月29日 9時39分

【AFP=時事】男子テニス世界ランキング1位のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が28日、自身の薬物疑惑騒動で世界反ドーピング機関(WADA)がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したことについて、「非常に残念」だが無実に自信を持っていると話した。


 シナーは3月のドーピング検査で微量のクロステボール(clostebol)が2度検出されたが、本人の過失はなかったとして、大会への出場継続を認められていた。


 しかし、クロステボールを禁止物質に指定しているWADAは、「『間違いや過失はない』というのは、適用可能な規則の下では正しくない」という見解を持っているとして、「1年から2年の資格停止を模索して」CASに異議申し立てを行った。


 WADAが提訴を発表した際、シナーは中国オープン(China Open 2024)2回戦でロマン・サフィウリン(Roman Safiullin)と対戦し、4-6、6-3、6-1で逆転勝利を収めたところだった。一貫して不正を否定しているシナーは、試合後「もちろん、非常に残念だし驚いてもいる」「聴聞は3回行われた。3回とも、僕にとって非常にいい形で終わった」とコメントした。


 その後に出された発表文では、「隠すことは何もない」と話し、「(不正監視団体ITIAの)独立ジャッジが、無実とみなして処分を下さなかった後で」WADAが提訴したことを嘆いた。


 また、「ジャッジが下した裁定では、過失なしと判断した理由が詳細に述べられており、またこちらは明確な証拠を提出し、調査を通じて協力した」と続け、「そうしたしっかりした過程を背景に、ITIAとイタリアの反ドーピング当局は裁定を受け入れ、異議申し立ての権利を放棄した」と述べると、「同じ事実と資料を、別のジャッジ3人にまた一から見てもらうことで何が得られるのか、理解がしがたい」と話した。

【翻訳編集】AFPBB News

この記事の関連ニュース