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米大統領選、驚異的な的中率 「欧州最古」のカクテルバー

AFPBB News 2024年10月9日 19時4分

【AFP=時事】1911年創業の欧州最古をうたうカクテルバー、「ハリーズ・バー(Harry's Bar)」で行われる米大統領選の非公式投票は毎回、驚異的な的中率を誇る。


 その伝統が100周年を迎える今年も11月5日の米大統領選を前に、多くの米国人がフランス・パリのオペラ(Opera)地区にあるこのバーに集っている。米国民であれば誰でも本番までの期間、店内に設置された投票箱に象徴的な票を投じることができる。


 1924年にこの伝統が始まって以来、実際の米大統領選の結果と異なったのは、3回のみ。1976年のジミー・カーター(Jimmy Carter)、2004年のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush、再選)、2016年のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の勝利だけだ。


 今年の大統領選に合わせ、バーには共和党、民主党の両候補にちなんだカクテルが用意されている。トランプ氏にちなんだカクテル「トランペット」(16年大統領選以来の定番メニュー)と、カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領にちなんだ「カマラ・ハリーズ・バー」だ。


 バーのマネージャー、フランツアーサー・マッケルホーン氏によると、1920年代には在外投票制度がなく、国外在住の米国人は大統領選に投票できなかった。そこで同氏の曽祖父ハリー・マッケルホーン氏が、象徴的に投票する機会を設け、「本物の選挙に参加できない不満を解消するためにパーティーを開こう」と考えたのがきっかけだったという。


 国外在住の米国人は民主党候補を支持する傾向があるが、バーには観光客も訪れるため、この傾向が逆転することもあるという。


 ハリーズ・バーの投票数は大統領選まで水曜ごとに集計され、発表される。最終結果は、本物の大統領選の投票終了直後、次期大統領が正式発表される前に明らかにされる。

【翻訳編集】AFPBB News

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