Infoseek 楽天

ガザ取材のAFPカメラマンにフランス戦争報道賞

AFPBB News 2024年10月13日 15時15分

【AFP=時事】フランスの権威ある「バイユー戦争報道特派員賞(Bayeux-Calvados War Correspondents Prize)」が12日、世界中の紛争や苦難を記録したフランス通信(AFP)やBBCのジャーナリストらに贈られた。


 写真部門ではAFPカメラマンのマフムード・ハムス(Mahmud Hams)氏が最高賞を受賞した。ハムス氏は2023年10月17日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部ハンユニス(Khan Yunis)で、イスラエルによる攻撃後、犠牲者を探しながら泣き叫ぶ女性の姿などを撮影した。


 ハムス氏は「ガザの戦争を勇敢かつ誠実に報道するすべてのジャーナリストにこの賞をささげる」とコメント。「ガザの同僚たちに、私たちのメッセージは届いていると伝えたい。全世界が私たちのレンズを通してガザを見ている」と語った。


 ラジオ部門の受賞者には、移民の密航業者に関する調査報道で、BBCのアンドリュー・ハーディング(Andrew Harding)氏が選ばれた。


 フランスから英国を目指す移民を乗せたゴムボートが英仏海峡(English Channel)を航行中に転覆し、7歳のイラク人少女を含む5人が死亡した事故を伝えた。


 オンラインジャーナル「Orient XXI」に掲載された、イスラエル軍の侵攻から逃れる日々を記録した「ガザ日記」を執筆した、ガザのジャーナリスト、ラミ・アブ・ジャモス(Rami Abou Jamous)氏には記事部門の最高賞が贈られた。


 テレビ部門では、ガザのジャーナリスト、モハメド・アブ・サフィア(Mohamed Abou Safia)氏と英ITVニュース(ITV News)のジョン・アーバイン(John Irvine)氏が、ガザで家族を捜していたパレスチナ人男性が、白旗を掲げていたにもかかわらず射殺された事件の報道で最高賞を受賞した。


 パブリックチョイス部門には、ウクライナ戦争を取材したカメラマンのコスティアンティン・リベロフ(Kostiantyn Liberov)氏が選ばれた。

【翻訳編集】AFPBB News

この記事の関連ニュース