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反捕鯨団体創設者、仏に政治亡命申請 日本では「公正な裁判受けられない」

AFPBB News 2024年10月17日 8時47分

【AFP=時事】デンマーク自治領グリーンランドの政庁所在地ヌーク(Nuuk)で7月に拘束され、日本が身柄引き渡しを求めている反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」の創設者、ポール・ワトソン(Paul Watson)容疑者(73)が数日前、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領に書簡で政治亡命を求めた。


 シー・シェパードのラミヤ・エセムラリ(Lamya Essemlali)仏支部長が16日、記者会見で明らかにした。


 エセムラリ氏はワトソン容疑者について、獄中から「エマニュエル・マクロン氏宛ての手紙をしたためた」とし、「フランスに政治亡命を求めている」と説明した。


 ワトソン容疑者は今年7月、日本の要請を受けて国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)が2012年に発行した「赤手配書」に基づき逮捕された。海上保安庁が、2010年2月に南極海で発生した日本の調査捕鯨船乗組員に対する傷害、器物損壊等の事件の共犯として逮捕状を取得し、国際手配していた。


 ワトソン容疑者は逮捕されるまで、フランスに居住していた。


 フランスはデンマーク政府に対し、ワトソン容疑者の身柄を日本に引き渡さないよう求めている。


 ワトソン容疑者の弁護団の一人、フランソワ・ジムレ(Francois Zimeray)氏はエセムラリ仏支部長との共同会見で、ワトソン氏は日本の捕鯨の「違法性を非難」しただけだと主張。


 日本に引き渡されれば「決して公正な裁判は受けられない」、日本で収監されれば「決して生きて出ることはできない」と訴えた。

【翻訳編集】AFPBB News

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