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トゥヘル氏がイングランド代表監督就任 目標はW杯制覇

AFPBB News 2024年10月17日 9時3分

【AFP=時事】イングランドサッカー協会(FA)は16日、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)氏が代表チームの新監督に就任すると発表した。ドイツ人新指揮官は会見で、1966年以来となる主要タイトル獲得という難題に立ち向かわなければならないと述べた。契約は、2025年1月1日からW杯北中米大会(2026 World Cup)終了までの約1年半となっている。


 昨シーズン終了後にドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を退団してから無所属だったトゥヘル氏は、今夏の欧州選手権(UEFA Euro 2024)決勝でスペインに敗れた直後に辞任したギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)前監督の後任として、正指揮官の座に就く。イングランド代表ではスベン・ゴラン・エリクソン(Sven-Goran Eriksson)氏、ファビオ・カペッロ(Fabio Capello)氏に続く3人目の外国人監督となる。


 ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われた記者会見では「協会に足りていないトロフィーがあることは分かっているし、もちろん、それを勝ち取る手助けをしたい」と語った。


 ブンデス1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)やフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)などでも監督を務めたトゥヘル氏は、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)指揮官時代の2021年に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)制覇を遂げており、1966年のW杯イングランド大会(1966 World Cup)以降58年間メジャー大会で優勝がないという現状に終止符を打つため、FAが求めているトロフィー獲得という実績がある。


 イングランドはサウスゲイト前監督の指揮の下で、再び国際舞台の強豪の一つにのし上がったが、トゥヘル氏は「ギャレスとFAが築き上げたものを土台として、少しでもプラスアルファを加えられれば」とし、「夢を実現できるよう、価値観や原則、規則をできるだけ早く導入していくつもりだ」と続けた。


 しかしながら、26年のW杯で優勝候補に挙げられるとみられ、ジュード・ベリンガム(Jude Bellingham)を含む才能豊かな世代の選手たちを指揮する監督の仕事をイングランド人に任せようとしないことについて批判の声も上がっている。


 元マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)主将で、代表OBでもあるギャリー・ネビル(Gary Neville)は、「イングランド人指導者に関して、FAが答えるべき重大な疑問がある」と述べている。


 これに対してトゥヘル氏はドイツのパスポートを持っていることは「申し訳ない」と冗談を飛ばしつつ、疑念を抱く人たちが間違っていることを結果で証明したいとし、「彼らを納得させて、イングランド代表の監督であることに私が誇りをもっていると示したい」「この役目とこの国への敬意を示すべく全力を尽くしていく。今後18か月の目標は、他でもないサッカー界最大の目標(であるW杯)だ」と述べた。


 サウスゲイト前監督の辞任後に暫定的に指揮を執っているリー・カーズリー(Lee Carsley)氏は、11月に行われるUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2024-25)のアイルランド戦、ギリシャ戦でもベンチに入ることになる。

【翻訳編集】AFPBB News

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