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ワトソン容疑者は「勇敢」 霊長類学者グドール氏、仏に亡命認定呼び掛け

AFPBB News 2024年10月19日 14時41分

【AFP=時事】チンパンジー研究で世界的にも著名な霊長類学者のジェーン・グドール(Jane Goodall)氏(90)は18日、仏パリでAFPの取材に応じ、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領に対し、反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」の創設者、ポール・ワトソン(Paul Watson)容疑者(73)の政治亡命を認めるよう求めた。


 ワトソン容疑者は、デンマーク自治領グリーンランドの政庁所在地ヌーク(Nuuk)で7月に拘束され、日本が身柄引き渡しを求めている。シー・シェパードは16日、ワトソン容疑者がマクロン氏に書簡で政治亡命を求めたことを明らかにした。


 グドール氏は、19日に国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)で講演を行うため、いつも一緒に旅をしている「ミスターH」と名付けた猿のぬいぐるみと共にパリを訪れた。


 グドール氏は「マクロン大統領が、ポール・ワトソンの亡命を認めてくれることを心から願っている」と述べた。


 さらにワトソン容疑者を「勇敢な男性だ。とても信じられないほど残酷な業界と闘ってきた」「心から尊敬している」と称賛した。


 フランス政府のモード・ブレジョン(Maud Bregeon)報道官は17日、この問題に関するフランスの立場は「明確ではない」と述べた。


 ワトソン容疑者は今年7月、日本の要請を受けて国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)が2012年に発行した「赤手配書」に基づき逮捕された。海上保安庁が、2010年2月に南極海で発生した日本の調査捕鯨船乗組員に対する傷害、器物損壊等の事件の共犯として逮捕状を取得し、国際手配していた。


 ワトソン容疑者は逮捕されるまで、フランスに居住していた。

【翻訳編集】AFPBB News

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