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ジョコとナダルの「素晴らしいライバル関係」に幕、シングルス最後の対戦か

AFPBB News 2024年10月20日 12時18分

【AFP=時事】サウジアラビア・リヤドで開催されている男子テニスのエキシビション大会「6キングス・スラム(6 Kings Slam)」は19日、3位決定戦が行われ、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が6-2、7-6(7-5)でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に勝利した。


 二人の「素晴らしいライバル関係」の最終章になる可能性が高い試合を終え、ジョコビッチはオンコートインタビューで「テニスを離れないでくれ」と話し、ナダルに引退を考え直してほしいと懇願した。さらに、長年にわたる二人の争いは「すごく激しかった」と振り返りつつ、いつの日か「どこかのビーチに座って」一杯飲みたいと語った。


 38歳のナダルは10日、スペイン・マラガ(Malaga)で11月に行われる国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2024)を最後に現役を引退すると表明した。ただし、デビスカップでシングルスに出られるコンディションが整うかは分からないとも話しており、今大会の主催者は、これがナダルにとってプロ生活最後のシングルスの試合になるだろうと宣伝していた。


 ジョコビッチとナダルは、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を加えた3人でテニス界の名高い「ビッグスリー」を形成。二人の直接対決は今回を除いて60回に及び、戦績はジョコビッチの31勝29敗と拮抗(きっこう)している。


 この日の試合はほぼ一方的な展開になり、ナダルにミスが目立つ中で、第1セットはジョコビッチがわずか31分で獲得した。それでも、ジョコビッチのダブルフォールトにあからさまな歓声を上げる客席の後押しを受けたナダルは、第2セットは盛り返してタイブレークに持ち込んだ。最後はジョコビッチに屈したが、ウイナーをたたき込み、代名詞のガッツポーズを披露してファンを沸かせた。


 試合後の会見では、ジョコビッチは「けがや苦しいことがあった中で、彼がまだ闘っているところが見られて最高だった」と話し、「とても感動的な、特別な日になった」と続けると、その理由として「最大のライバル、ナダルと最後に対戦できた」からだとコメントした。


「今年はアンディ・マレー(Andy Murray、英国)の引退を目の当たりにして、何年か前にはロジャー(フェデラー)も引退した。そして今度はラファだ。みんながいなくなるのは少しつらい。キャリアを通じて対戦してきた選手たちだからだ」


 一方、金色のラケットを贈られたナダルは、ジョコビッチとの「素晴らしいライバル関係」と「コートでともに過ごした時間のすべて」に感謝した。

【翻訳編集】AFPBB News

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