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ゼレンスキー氏、国連総長の訪問拒否 ロシアでBRICS首脳会議出席理由に

AFPBB News 2024年10月26日 10時2分

【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長がロシアで開催された主要新興国によるBRICS首脳会議に出席したことを理由に、同氏のウクライナ訪問を拒否した。大統領府高官が25日、明らかにした。


 グテレス氏は24日、ロシア南西部カザン(Kazan)で開催されたBRICS首脳会議に出席。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の前で演説し、「公正な平和」を訴え、2年以上に及ぶ紛争の終結を求めた。


 同会議には、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席やインドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相ら約20か国の首脳が出席。ロシアで開催されたものとしては、プーチン氏が2022年2月にウクライナ侵攻を命じて以降、最大の外交イベントとなった。


 一方、ウクライナはグテレス氏の首脳会談出席に反発。


 大統領府高官はグテレス氏について「カザンの後、ウクライナ訪問を希望した。だが、大統領が認めなかったので実現しないだろう。カザンで、まっとうな考えと国際法が辱められたことが主な原因だ」と述べた。


 国連の声明によれば、グテレス氏はカザンでプーチン氏に対し、「ロシアのウクライナ侵攻が国連憲章と国際法に違反している」という自身の見解を改めて表明した。


 これに先立ち、ウクライナ外務省は、同国が6月にスイスで開催した和平を模索する「平和サミット」にグテレス氏が出席しなかったことを指摘。同氏のカザン訪問は「間違った選択で、平和の大義を推し進めるものではない。国連の評判を傷つけるものだ」と批判していた。

【翻訳編集】AFPBB News

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