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温室効果ガス濃度、23年は過去最高 国連機関報告書

AFPBB News 2024年10月28日 20時2分

【AFP=時事】国連の世界気象機関(WMO)は28日、「温室効果ガス年報(Greenhouse Gas Bulletin)」を発表し、昨年の大気中における温室効果ガス濃度が過去最高水準に達したと報告した。


 WMOは来月アゼルバイジャンの首都バクーで開催される国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)を前に、今後数年間の気温上昇は確実だと警告した。


 WMOによると、三大温室効果ガスとされる二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(亜酸化窒素、N2O)の濃度は昨年も引き続き増加した。特にCO2はこれまで以上のペースで大気中に蓄積しており、過去20年間で10%以上増加している。


 それぞれの昨年の世界平均濃度は、CO2が420ppm、メタンが1934ppb、N2Oが336ppbだった。産業革命前の1750年比では、それぞれ151%、265%、125%増となっている。


 WMOのセレステ・サウロ(Celeste Saulo)事務局長は「われわれはパリ協定(Paris Agreement)の目標を達成するには程遠い」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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