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イスラエル軍、「ヒズボラ上級工作員」を拉致 レバノンに上陸・奇襲

AFPBB News 2024年11月3日 11時14分

【AFP=時事】イスラエル海軍の特殊部隊が1日、レバノン北部沿岸のバトルーン(Batroun)で奇襲し、見習い船員の男性を拘束し尋問のためイスラエルに連行した。軍関係者は、男性はイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)の「上級工作員」だとしている。


 レバノン国営通信社によると、1日未明に「正体不明の軍部隊」がバトルーンの海岸に「上陸」。部隊は「各種武器・装備を携行して海岸近くの家に向かい、レバノン人男性1人を拉致」した後、スピードボートで公海へ逃走したという。


 イスラエル軍の関係者が軍の関与を認め、拘束した男性は「ヒズボラの上級工作員で、その分野の専門家」だと述べた。「工作員はイスラエル領内に移送され、現在取り調べを受けている」という。


 拉致された男性の知人によると、男性はバトルーンにある国立海洋科学技術研究所(MARSATI)の学生で、研究所近くの学生寮から連れ去られた。同研究所はレバノン屈指の海運関連の訓練校となっている。


 レバノン首相府は2日、ナジブ・ミカティ(Najib Mikati)首相が本件について国連安全保障理事会(UN Security Council)に苦情を申し立てるよう外務省に指示したと発表した。レバノン軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が調査を行っているという。

【翻訳編集】AFPBB News

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