歌手エド・シーランさんが選手獲得を支援 イプスウィッチ会長明かす

【AFP＝時事】サッカーイングランド・プレミアリーグのイプスウィッチ・タウンがシーズン開幕前の移籍市場である選手を獲得する際に、クラブの大ファンである英ポップ歌手のエド・シーランさん（33）が一役買ったことが明かされた。

通算4度のグラミー賞受賞に輝くシンガー・ソングライターのシーランさんは、イプスウィッチの長年のサポーターで、2021年から男女の両チームでユニホームの胸スポンサーとなっている。今季クラブが22年ぶりのトップリーグ昇格を果たしたことを受け、8月には1.4パーセントの少数株式も取得。そして今回、また新たな役割を見いだした。

イプスウィッチの会長を務めるマーク・アシュトン氏は、この日出席したイベントで、シーランさんがある選手をリクルートする際にビデオ通話に参加し、その選手を説得する重要な役割を果たしたと明かし、「（シーランさんは）地元の人間であり、世界的なスーパースターであり、サッカークラブのスポンサーであり、今や株主であり、そして今回公式にリクルートチームの一員となった」と述べた。

「夏にある選手をクラブに加入させようとしていたとき、彼がエド・シーランのファンであることにすぐに気がついた」「エドはテイラー・スウィフトとステージに上がる直前に、ズーム（Zoom）のビデオ通話に飛び入り参加し、その選手と練習グラウンドで話した。それが、彼を獲得するカギの一つになったのだろう」と分析。その選手がイプスウィッチで活躍しているかどうか聞かれると、「もちろん何点か決めている！」と答えた。

イプスウィッチは昨季終了後、ブラックバーン・ローバーズからFWサミー・シュモディクス、マンチェスター・シティからFWリアム・デラップを獲得しており、今季それぞれ3得点と6得点を挙げている。

シーランさんはイプスウィッチの今季開幕戦となったリバプール戦を本拠地ポートマン・ロードで観戦し、11月にはクラブが今季リーグ初勝利を収めたトッテナム・ホットスパー戦にも足を運んだ。

イプスウィッチは24日のホームゲームで、マンチェスター・ユナイテッドを迎え撃つ。この試合は、ユナイテッドのルベン・アモリム新監督の初陣となる。

【翻訳編集】AFPBB News