【AFP=時事】英国でレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の治療薬を主治医に処方された男性が、病的な賭博や買い物の依存症に陥ったことから、医師から7万ポンド(約1360万円)の和解金を受け取った。男性の弁護士が13日、明らかにした。
イングランド南部ハンプシャー出身のフィリップ・スティーブンスさん(66)は、2017年にドーパミン拮抗薬のロピニロールを処方されたが、服薬により衝動制御障害が起こり得る既知の副作用については医師から注意を受けなかった。
スティーブンスさんは、以前は競馬が趣味で、賭けには常に「慎重」に臨んでいた。ところが、ロピニロールを服用し始めてからは「見境なく」賭博を行うようになり、スマートフォンでもたびたび賭けを行い、夜中に目を覚まして賭けをすることさえあった。
また、服を強迫的に買いあさり、釣り道具の大量購入にも執着するようになったという。
リー・デイ法律事務所の広報はスティーブンスさんについて、「ロピニロールを服用した4年余りで、オンラインのギャンブルサイトに数千ポンド費やしていた」「片っ端から何にでも強迫的に賭けるようになり、勝つことには全く無関心になっていた」と説明した。
スティーブンスさんは、別の医師の勧めに従って服薬を中止。しかし今度は、徐々に断薬する助言を受けなかったため、妄想などの深刻な禁断症状に苦しめられることになった。
担当弁護士は「今回のケースからの重要な教訓として、今後は、こうした薬の潜在的な副作用に関して必要な情報を患者にすべて提供してほしい」と述べている。
同弁護士事務所の広報によれば、スティーブンスさんの主治医は金銭の支払いを要する和解に応じたものの責任は認めていないという。
【翻訳編集】AFPBB News
イングランド南部ハンプシャー出身のフィリップ・スティーブンスさん(66)は、2017年にドーパミン拮抗薬のロピニロールを処方されたが、服薬により衝動制御障害が起こり得る既知の副作用については医師から注意を受けなかった。
スティーブンスさんは、以前は競馬が趣味で、賭けには常に「慎重」に臨んでいた。ところが、ロピニロールを服用し始めてからは「見境なく」賭博を行うようになり、スマートフォンでもたびたび賭けを行い、夜中に目を覚まして賭けをすることさえあった。
また、服を強迫的に買いあさり、釣り道具の大量購入にも執着するようになったという。
リー・デイ法律事務所の広報はスティーブンスさんについて、「ロピニロールを服用した4年余りで、オンラインのギャンブルサイトに数千ポンド費やしていた」「片っ端から何にでも強迫的に賭けるようになり、勝つことには全く無関心になっていた」と説明した。
スティーブンスさんは、別の医師の勧めに従って服薬を中止。しかし今度は、徐々に断薬する助言を受けなかったため、妄想などの深刻な禁断症状に苦しめられることになった。
担当弁護士は「今回のケースからの重要な教訓として、今後は、こうした薬の潜在的な副作用に関して必要な情報を患者にすべて提供してほしい」と述べている。
同弁護士事務所の広報によれば、スティーブンスさんの主治医は金銭の支払いを要する和解に応じたものの責任は認めていないという。
【翻訳編集】AFPBB News