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コンゴの謎の病気、マラリアの可能性大 アフリカCDC

AFPBB News 2024年12月20日 12時21分

【AFP=時事】コンゴ民主共和国(旧ザイール)で広がっている謎の病気について、アフリカ連合(AU)の一機関であるアフリカ疾病予防管理センター(アフリカCDC)が19日、マラリアの可能性が高いとの見解を示した。この病気ではこれまでに数十人が死亡している。

この病気は10月下旬に最初に検出された。患者は首都キンシャサの南東約700キロのパンジに集中している。

アフリカCDCのンガシ・ンゴンゴ氏は、この地域の栄養失調が状況を悪化させているというのが最も可能性の高いとオンライン会見で述べた。

一方、マラリアに感染している状況でウイルス性出血性疾患が発生するという説も排除されていないとした。

アフリカCDCのデータによると、この病気はパンジの医療施設で約600件の症例から37人を死亡させている。

同地域では、2年前にも深刻なチフス感染が起きた。地元当局によると、地域の61%が栄養失調に苦しんでおり、国内最悪の水準となっている。

謎の病気については今月初めにコロナウイルスではないことが判明している。呼吸器系に影響を与えることが分かっており、症状には、発熱、咳(せき)、頭痛が含まれる。

初期の統計データによると、特に若い世代に影響を与えており、症例の40%が5歳未満の子どもとなっている。

世界最貧国の一つであるコンゴ民主共和国は、ウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」流行の中心地にもなっており、これまでに1000人以上の死者が出ている。

【翻訳編集】AFPBB News

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