【AFP=時事】国際テニス連盟(ITF)を筆頭とした四つのテニス統括団体は19日、トップ選手を標的にしたソーシャルメディアにおける誹謗(ひぼう)中傷投稿のほぼ半数が、「怒ったギャンブラー」によるものであるとの調査結果を明らかにした。
ITFや女子テニス協会(WTA)、ウィンブルドン選手権と全米オープンの各主催者が立ち上げたAIによる監視システム「スレットマトリックス」が、今年1月から10月にかけてX(旧ツイッター)やインスタグラム、ユーチューブ、フェイスブック、ティックトックなどに書き込まれた計250万件の投稿を分析したところ、「約1万2000件」の誹謗中傷メッセージが特定された。
調査ではさらに、2024年に検出された中傷メッセージの48パーセントを占めていたのは、賭けに負けてソーシャルメディアでフラストレーションを発散させている「怒ったギャンブラー」だったことが判明したという。
報告書では「四大大会(グランドスラム)の期間中に誹謗中傷的な内容の投稿が増加した」とされており、2週間にわたって開催されるこれらの大会がテニスへの「関心」を呼ぶことで、投稿者は自分のメッセージがより大きな「話題」になることを楽しんでいるとしている。
また、「極めて悪質性の高い投稿者15人の身元については、取り締まりのために警察に提出された」とし、「誹謗中傷者は錯覚してはならない。われわれは彼らに対し、可能な限り刑事訴追を追求し、主要なソーシャルメディアプラットフォームへのアクセスを排除し、イベントへの参加を禁止する」と記されていた。
女子の元世界ランキング1位でグランドスラム2勝を誇るビクトリア・アザレンカは、「より健全なオンライン環境を構築する試み」だとして歓迎した。
男子プロテニス協会(ATP)および全豪オープンと全仏オープンが「スレットマトリックス」には参加していないため、この日発表された数字はより憂慮すべきものになった可能性がある。
「人工知能と人間の専門知識」を組み合わせ、「39の言語」で運用された今回の検出ツールは、ITF主催の下部ツアーに出場している7739人とWTAツアーでプレーする563人が対象となっていた。
【翻訳編集】AFPBB News
ITFや女子テニス協会(WTA)、ウィンブルドン選手権と全米オープンの各主催者が立ち上げたAIによる監視システム「スレットマトリックス」が、今年1月から10月にかけてX(旧ツイッター)やインスタグラム、ユーチューブ、フェイスブック、ティックトックなどに書き込まれた計250万件の投稿を分析したところ、「約1万2000件」の誹謗中傷メッセージが特定された。
調査ではさらに、2024年に検出された中傷メッセージの48パーセントを占めていたのは、賭けに負けてソーシャルメディアでフラストレーションを発散させている「怒ったギャンブラー」だったことが判明したという。
報告書では「四大大会(グランドスラム)の期間中に誹謗中傷的な内容の投稿が増加した」とされており、2週間にわたって開催されるこれらの大会がテニスへの「関心」を呼ぶことで、投稿者は自分のメッセージがより大きな「話題」になることを楽しんでいるとしている。
また、「極めて悪質性の高い投稿者15人の身元については、取り締まりのために警察に提出された」とし、「誹謗中傷者は錯覚してはならない。われわれは彼らに対し、可能な限り刑事訴追を追求し、主要なソーシャルメディアプラットフォームへのアクセスを排除し、イベントへの参加を禁止する」と記されていた。
女子の元世界ランキング1位でグランドスラム2勝を誇るビクトリア・アザレンカは、「より健全なオンライン環境を構築する試み」だとして歓迎した。
男子プロテニス協会(ATP)および全豪オープンと全仏オープンが「スレットマトリックス」には参加していないため、この日発表された数字はより憂慮すべきものになった可能性がある。
「人工知能と人間の専門知識」を組み合わせ、「39の言語」で運用された今回の検出ツールは、ITF主催の下部ツアーに出場している7739人とWTAツアーでプレーする563人が対象となっていた。
【翻訳編集】AFPBB News