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バイデン氏、死刑囚40人中37人を減刑 新政権発足前に駆け込み救済

AFPBB News 2024年12月24日 8時56分

【AFP=時事】ジョー・バイデン米大統領は23日、連邦死刑囚40人のうち37人について、仮釈放なしの終身刑に減刑すると発表した。ドナルド・トランプ次期大統領は死刑執行を再開する意向を示しており、駆け込みで救済した形となる。

減刑対象者には、拘禁中に他の受刑者を殺害した9人、銀行強盗中に殺人を犯した4人、刑務官を殺害した1人などが含まれている。

バイデン氏は大統領就任後、死刑執行を停止してきたが、トランプ氏は大統領選の選挙戦中、米国民を殺害した移民や麻薬密売人、人身売買業者にも死刑の適用を拡大する計画にたびたび言及していた。第1次トランプ政権下では13人に対して死刑が執行され、執行件数は米政権として過去120年間で最多を記録した。

バイデン氏は声明で、「私は殺人を犯した者を非難し、その卑劣な行為の犠牲者を悼み、想像を絶する取り戻せない損失を被ったすべての家族のために心を痛めている」としながら、「自らの良心と経験に基づき、連邦レベルでの死刑の適用は停止すべきだと、これまで以上に確信している」と表明。「良心に照らし、私が停止した死刑を新政権が再開するのを座視することはできない」と述べた。

今回、テロや憎悪犯罪での死刑囚は対象とならず、2013年のボストン・マラソン爆弾事件の犯人の1人、15年に黒人教会信者9人を射殺した白人至上主義者、18年にユダヤ教徒11人を殺害した銃撃犯は減刑されなかった。

【翻訳編集】AFPBB News

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