【AFP=時事】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は24日、バチカンのサンピエトロ大聖堂でクリスマスイブのミサを執り行い、「戦争、機関銃で撃たれた子どもたち、学校や病院への爆撃」に思いをはせるよう信徒に呼び掛けた。今年のクリスマスも、イスラエルによるイスラム組織ハマス掃討作戦とロシアによるウクライナ侵攻が影を落としている。
教皇は数日前、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍によって子どもたちが爆撃されている事態について「残虐行為にほかならず、戦争ではない」と非難し、イスラエルからの反発を招いていた。
イエス・キリストの生誕地とされるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のベツレヘムでは、2年連続で華美な祝祭は自粛された。
カトリック教会のピエルバティスタ・ピザバララテン・エルサレム総大司教は集まった少数の信徒を前に、直前に訪れていたガザでの状況に触れ、「何もかもが破壊され、貧困と災いがもたらされていた」と語り、「だが命も目にした。彼らは諦めていない。だから、あなた方も決して諦めてはならない」と呼び掛けた。
一方、約1100人のキリスト教徒が住むガザ地区では、数百人が教会を訪れ、紛争の終結を祈った。
ガザ市内にあるギリシャ正教会の聖ポルフィリウス教会に数週間前から避難している男性は、「今年のクリスマスは死と破壊の臭いがする」と話し、「喜びもクリスマスを祝う雰囲気もない。次の祝日まで誰が生き残っているのか、私たちには分からない」と続けた。
【翻訳編集】AFPBB News
教皇は数日前、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍によって子どもたちが爆撃されている事態について「残虐行為にほかならず、戦争ではない」と非難し、イスラエルからの反発を招いていた。
イエス・キリストの生誕地とされるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のベツレヘムでは、2年連続で華美な祝祭は自粛された。
カトリック教会のピエルバティスタ・ピザバララテン・エルサレム総大司教は集まった少数の信徒を前に、直前に訪れていたガザでの状況に触れ、「何もかもが破壊され、貧困と災いがもたらされていた」と語り、「だが命も目にした。彼らは諦めていない。だから、あなた方も決して諦めてはならない」と呼び掛けた。
一方、約1100人のキリスト教徒が住むガザ地区では、数百人が教会を訪れ、紛争の終結を祈った。
ガザ市内にあるギリシャ正教会の聖ポルフィリウス教会に数週間前から避難している男性は、「今年のクリスマスは死と破壊の臭いがする」と話し、「喜びもクリスマスを祝う雰囲気もない。次の祝日まで誰が生き残っているのか、私たちには分からない」と続けた。
【翻訳編集】AFPBB News