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タリバン、中庭など見える窓を禁止 女性の姿見えないように

AFPBB News 2025年1月1日 15時12分

【AFP=時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の最高指導者は、女性が使用するエリアを見下ろす住宅の窓を禁止し、既存のそうした窓はふさぐよう命じた。女性の姿を見るとわいせつ行為につながる恐れがあるからだという。タリバン暫定政権のザビフラ・ムジャヒド報道官が12月28日夜、明らかにした。

ムジャヒド報道官がX(旧ツイッター)に投稿した法令によれば、新たに建てる住宅に「中庭や台所、隣家の井戸など女性が普段使用する場所」が見える窓を設けることは禁止される。

「女性が台所や中庭で働いている姿や、井戸で水くみをしている姿を見ると、わいせつ行為につながる恐れがあるため」だとされる。

自治体の当局や関連部署は、建設現場を監視し、近隣の家々をのぞき見できないことを確認する必要がある。

法令によれば、そのような窓が存在する場合、「近所に迷惑をかけないように」壁を建てるなどして視界をさえぎることが奨励される。

タリバン暫定政権は2021年8月に復権して以降、女性を公共の場から徐々に締め出しており、国連からは「ジェンダー・アパルトヘイト」だと非難されている。

タリバン当局は女性について、初等教育以降の教育を禁止し、雇用を制限し、公園などの公共の場所への立ち入りも禁止している。

タリバン暫定政権はイスラム法を極めて厳格に解釈しており、最近の法律では女性が公共の場で歌を歌ったり詩を朗読したりすることさえ禁止。家の外では女性が声や体を「ベールで覆う」ことを奨励している。

同国の地方ラジオ局やテレビ局の一部は、女性の声での放送も停止している。

タリバン暫定政権は、イスラム法がアフガンの男女の権利を「保証」していると主張している。

【翻訳編集】AFPBB News

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