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シフィオンテク、出場停止後の葛藤や混乱振り返る

AFPBB News 2025年1月11日 9時52分

【AFP=時事】女子テニス、四大大会(グランドスラム)で通算5度の優勝を誇るイガ・シフィオンテク(ポーランド)は10日、全豪オープンの開幕を前に豪メルボルンで記者会見に臨み、ドーピング違反で出場停止処分を受けた際の心の葛藤と「混乱」について「人生で最悪の時期」だったと振り返った。

シフィオンテクは昨年9月、「個人的な事情」を理由にシーズン終盤のアジアツアーを見送った。

その後、実際の理由は狭心症の治療薬で陽性反応を示し、1か月の出場停止処分を受けていたためであることが明らかになったが、意図的なドーピングについては否定し、汚染された市販薬が原因だと説明している。

シフィオンテクは会見で「信じて。自分が一番驚いている」と話すと、「何が起きているのか皆目見当がつかなかった。最初の3週間は混乱していたと言える。処分がすぐに解除されるかどうかも全く分からなかった」と振り返った。

さらに、「人生で最悪の時期だったかもしれない」と続け、「この一連の状況を制御できず、避けようもなかったことがさらに事態を悪化させた。自分は少しばかりコントロールフリークだから」と語った。

シフィオンテクは実戦復帰となった男女混合の国別対抗戦「ユナイテッドカップ」の決勝で、ココ・ガウフ(米国)に4-6、4-6で敗れはしたものの、そこまでマッチ4連勝を記録しており、「グランドスラムのシーズン初戦に向けて最高の準備になったと思う」「ゲームの質も本当に良かった。それが自信を与えてくれた」と手応えを口にした。

全豪オープンで第2シードにつけるシフィオンテクは、ダブルスを主戦場とする世界46位のカテリーナ・シニアコバ(チェコ)との1回戦で大会の幕を開ける。

ドローの同じボトムハーフには第4シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)や第6シードのエレナ・ルバキナ(カザフスタン)、第8シードのエマ・ナバーロ(米国)ら強豪が顔をそろえている一方で、世界1位で前回覇者のアリーナ・サバレンカとは決勝に勝ち進むまで当たることはない。

全豪オープンでは一度も優勝したことがなく、これまでの最高成績はダニエル・コリンズ(米国)に準決勝で敗れた2022年大会のベスト4となっている。

【翻訳編集】AFPBB News

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