【AFP=時事】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は10日、男子テニスのヤニック・シナー(イタリア)のドーピング疑惑に関する聴聞会を4月16日と17日に開くと発表した。当事者から公開審理の請求は一切ないため、非公開で行われるという。
世界ランキング1位のシナーは、昨年3月に行われた検査で禁止薬物のクロステボール(clostebol)代謝物に2度の陽性反応を示した。しかし、テニスの不正監視団体ITIAが同選手を不問に付し、これに世界反ドーピング機関(WADA)が異議を唱えている。
シナーは切り傷の治療薬が入ったスプレーを使用した理学療法士からスポーツマッサージやスポーツセラピーを受けた際に薬物が体内に混入したと主張し、ITIAもこの説明を受け入れた。
全豪オープンの開幕を直前に控え会見に臨んだシナーは、裁定がいつ出るのか知っているか聞かれると、「君たちと同じくらいしか知らない」「多くのことが分からない段階だ」と答えた。
一方、このスキャンダルが脳裏から離れないことを認め、「もちろん、この件については頭にある」「忘れたと言ったらうそになる」とし、「これはもうかなり長い間、自分につきまとっていることだ。だけど、それは仕方がない。今は四大大会(グランドスラム)に備えているところで、成り行きを見守っていく」とした。
また、常に「自分が摂取する全ての薬や食べ物に至るまで、本当にかなりの注意を払ってきた」といい、「ボトルが開いているものは捨てて、新しいものを取る」と強調。「自分の中では何が起こったか正確に把握しているし、そうやってそれ(問題)を回避している」とし、「何も悪いことはしていない。だからまだここにいて、今もプレーしている」と語った。
シナーは全豪オープンの1回戦で、強打を武器とするニコラス・ジャリー(チリ)を迎え撃つ。
【翻訳編集】AFPBB News
世界ランキング1位のシナーは、昨年3月に行われた検査で禁止薬物のクロステボール(clostebol)代謝物に2度の陽性反応を示した。しかし、テニスの不正監視団体ITIAが同選手を不問に付し、これに世界反ドーピング機関(WADA)が異議を唱えている。
シナーは切り傷の治療薬が入ったスプレーを使用した理学療法士からスポーツマッサージやスポーツセラピーを受けた際に薬物が体内に混入したと主張し、ITIAもこの説明を受け入れた。
全豪オープンの開幕を直前に控え会見に臨んだシナーは、裁定がいつ出るのか知っているか聞かれると、「君たちと同じくらいしか知らない」「多くのことが分からない段階だ」と答えた。
一方、このスキャンダルが脳裏から離れないことを認め、「もちろん、この件については頭にある」「忘れたと言ったらうそになる」とし、「これはもうかなり長い間、自分につきまとっていることだ。だけど、それは仕方がない。今は四大大会(グランドスラム)に備えているところで、成り行きを見守っていく」とした。
また、常に「自分が摂取する全ての薬や食べ物に至るまで、本当にかなりの注意を払ってきた」といい、「ボトルが開いているものは捨てて、新しいものを取る」と強調。「自分の中では何が起こったか正確に把握しているし、そうやってそれ(問題)を回避している」とし、「何も悪いことはしていない。だからまだここにいて、今もプレーしている」と語った。
シナーは全豪オープンの1回戦で、強打を武器とするニコラス・ジャリー(チリ)を迎え撃つ。
【翻訳編集】AFPBB News