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イスラエルとハマス、ガザ停戦合意 当初42日間、人質33人解放へ

AFPBB News 2025年1月16日 9時3分

【AFP=時事】イスラエルとイスラム組織ハマスが、パレスチナ自治区ガザ地区での停戦と人質解放で合意した。仲介国のカタールと米国が15日に発表した。今後、ガザにおける戦闘の恒久的な終結につなげることを目指す。

仲介国の発表後、イスラエル首相府は合意枠組みの中でいくつかの問題が「未解決」としたが、「詳細が今夜までにまとまる」ことに期待を示した。

首相府によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相はこの日、ジョー・バイデン米大統領、ドナルド・トランプ次期大統領と電話で会談し、合意実現に向けた協力に謝意を伝えた。

カタール首相の記者会見によると、停戦は19日に発効。第1段階は42日間で、女性や高齢者ら33人の人質が解放される。また、イスラエル軍はガザから撤退し、人質交換と「避難民の自宅への帰還」を可能にするために国境に駐留する。第2、3段階で交換される人質と、イスラエルが収監しているパレスチナ人の数は、第1段階のうちに「最終決定」される。

合意成立を受けてバイデン氏は、「この日が来たことに深く満足している」とし、交渉は自身のキャリアの中で「最も厳しい」ものの一つだったと述べた。

その上で、確定に至っていない合意の第2段階が「戦争の恒久的な終結」をもたらすとし、合意が維持されると「確信」していると語った。

テルアビブでは人質解放を求めるデモの参加者たちが、停戦合意が報じられると抱き合い、ガザ各地でも大勢の人が合意を祝った。

ハマスは停戦について、「偉大なるパレスチナ人の伝説的な不屈の精神とガザにおけるわれわれの勇敢な抵抗の結果」だと述べた。

交渉にはバイデン政権とトランプ次期政権の双方の特使が参加していた。

トランプ氏はソーシャルメディアで「この壮大な停戦合意は、11月の(米大統領選での自身の)歴史的勝利の結果としてのみ実現した」と自賛した。

【翻訳編集】AFPBB News

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