【AFP=時事】米食品医薬品局(FDA)は、合成着色料の「赤色3号(エリスロシン)」の食品と経口薬への使用を禁止する措置を決定した。米保健福祉省が15日付の連邦官報で明らかにした。赤色3号をめぐっては、動物実験で発がん性が認められるとして以前から物議を醸していた。
今回の決定は、2022年11月に米国のNPO、公益科学センター(CSPI)などが提出した請願を受けて下された。同請願が引き合いに出している「デラニー条項」では、人または動物への発がん性が認められる着色料の使用を禁じている。
FDAは赤色3号について、1990年には既に、雄のラットで甲状腺がんの誘発が認められたとして、化粧品への使用を禁止すべきと判断していた。
しかし、主に食品業界からの抵抗を受け、食品での使用は続けられてきた。一例として、マラスキーノ・チェリーは特徴的な真っ赤な色を保つために赤色3号で着色されてきた。
米政府運営のデータベース「DailyMed」の検索によると、赤色3号は数千種類のキャンディーやスナック、果物製品、さらに数千種類の薬剤にも使用されている。
FDAは、食品メーカーは2027年1月15日、経口薬メーカーは2028年1月18日までに同着色料の使用を改めるよう指示している。
一方で、ラットでの発がん性は認められたものの、人に対する発がん性は立証できていないとし、人の場合はラットとはホルモン機能に差があり、また、ばく露レベルも著しく低いと指摘している。
【翻訳編集】AFPBB News
今回の決定は、2022年11月に米国のNPO、公益科学センター(CSPI)などが提出した請願を受けて下された。同請願が引き合いに出している「デラニー条項」では、人または動物への発がん性が認められる着色料の使用を禁じている。
FDAは赤色3号について、1990年には既に、雄のラットで甲状腺がんの誘発が認められたとして、化粧品への使用を禁止すべきと判断していた。
しかし、主に食品業界からの抵抗を受け、食品での使用は続けられてきた。一例として、マラスキーノ・チェリーは特徴的な真っ赤な色を保つために赤色3号で着色されてきた。
米政府運営のデータベース「DailyMed」の検索によると、赤色3号は数千種類のキャンディーやスナック、果物製品、さらに数千種類の薬剤にも使用されている。
FDAは、食品メーカーは2027年1月15日、経口薬メーカーは2028年1月18日までに同着色料の使用を改めるよう指示している。
一方で、ラットでの発がん性は認められたものの、人に対する発がん性は立証できていないとし、人の場合はラットとはホルモン機能に差があり、また、ばく露レベルも著しく低いと指摘している。
【翻訳編集】AFPBB News