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イスラエル極右閣僚、ガザ停戦合意承認なら辞任と警告

AFPBB News 2025年1月17日 8時49分

【AFP=時事】イスラエルの極右、イタマル・ベングビール国家治安相は16日、パレスチナ自治区ガザ地区での停戦と人質解放の合意が閣議で承認されれば、自身と自身が率いる極右政党「ユダヤの力」の閣僚が辞任すると述べた。与党連合にはとどまるという。

ベングビール氏は16日夜の記者会見で、「この無責任な合意が承認され実施されれば、『ユダヤの力』は内閣に参加せず、離脱する」と述べた。

一方で、停戦合意が崩壊した場合に方針を転換する可能性を示し、「(イスラム組織)ハマスに対する戦争が再開され、戦争の目的達成のために激化するならば、われわれは内閣に戻る」と述べた。

「ユダヤの力」からはベングビール氏を含む3人が入閣。国会では同氏を含む6人がベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる与党連合(68議席)に加わっている。

ベングビール氏は内閣から退くと脅しながらも、「ネタニヤフ氏を倒すことはない」と述べた。

ベングビール氏はまた、極右政党「宗教シオニズム」を率いるベツァレル・スモトリッチ財務相にも共同歩調を呼び掛けた。

スモトリッチ氏は16日の早い段階で、停戦合意がイスラエルの安全保障にとって「危険」だと述べていた。

ベングビール氏の発言を受けて、ネタニヤフ首相率いる与党リクードは声明で「右派政権を解体する者は永遠に恥をかくことになる」と述べた。

その上で、停戦合意によってイスラエルが「生きて解放される人質の数を最大化」し、「イスラエルの安全を今後何世代にもわたって保証する安全保障上の成功を達成する」とした。

ベングビール、スモトリッチ両氏はガザでの戦争継続を繰り返し呼びかけており、ベングビール氏は過去の停戦合意の試みを何度も阻止したと公言さえしている。

【翻訳編集】AFPBB News

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