トランプ氏「スピードと力で行動」 就任前夜集会

【AFP＝時事】ドナルド・トランプ次期米大統領（78）は就任式前夜の19日、首都ワシントンのキャピタルワン・アリーナで大規模な勝利集会を開き、メキシコ国境から「侵入」する移民の取り締まりなど、自らが掲げた公約を「スピードと力」をもって実行すると述べた。

2期目就任を控えたトランプ氏はステージ上から、歓声を上げる聴衆に向かって「あすから歴史的なスピードと力をもって行動し、わが国が直面するすべての危機を解決する」と語り、「偉大なこと」を成し遂げ、米国を「何世紀にもわたって」強い国にすると宣言した。

トランプ氏はまた、大統領選の際と同様に移民問題に焦点を合わせ、「国境への侵略を止める」と強調した。トランプ氏は就任後数日以内に、不法移民を対象とした取り締まりの開始を計画している。

退任する民主党のジョー・バイデン大統領については、「失敗した政権」だったと強く批判した。

トランプ政権で「政府効率化省」を率いる富豪で実業家のイーロン・マスク氏と息子の「X AE A-12」君や、俳優のジョン・ヴォイトさん、ミュージシャンのキッド・ロックさんら著名な支持者も登壇し、トランプ氏に賛辞を送った。

アリーナの外には雪の中、トランプ氏支持者の長い列ができた。コネチカット州から来たという学生のアラン・マクニーリーさん（21）はAFPに対し「目の前で歴史が展開するのを見たかった」と話した。

【翻訳編集】AFPBB News