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韓国の尹大統領、独房に収容 「マグショット」撮影

AFPBB News 2025年1月20日 17時5分

【AFP=時事】内乱を首謀した容疑で逮捕された韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が19日、首都ソウルの拘置所に収容された。当局は20日、収容前に顔写真(マグショット)の撮影と身体検査が行われたと明らかにした。

ソウル西部地裁は19日、昨年12月の「非常戒厳」宣布をめぐり「証拠隠滅」の恐れがあるとして、尹大統領の逮捕状を発付。今後、内乱罪での起訴に向けた捜査が本格化する。

矯正当局によると、尹大統領は12平方メートルの監房に収容された。過去の大統領が収容された場合と同程度の広さだという。聯合ニュースは、通常5~6人が収容される監房だと伝えた。

大統領代行に権限が移譲された後も依然、国家元首の地位にとどまっている尹大統領は、他の受刑者と同様に顔写真を撮影され、身体検査を受けた。当局は「特に問題なく手続きによく協力した」としている。

拘置所関係者によると、房内には食事や学習に使う小机、小さな棚、シンク、トイレが備わっている。テレビもあるが、視聴時間は厳しく制限されている。

収容中は毎日1時間の運動と週に1回のシャワーが許可されている。ただし尹大統領の場合、他の収容者との接触を防ぐ措置が取られると現地メディアは報じている。

■支持者の暴徒化

一方、警察は20日、前日の令状発付に激怒した大統領の支持者が暴徒化し、地裁を襲撃した事件で、ユーチューブの配信者を含む数十人を逮捕したと発表した。この事件で警官51人が、頭部の負傷や骨折を含むけがを負ったとしている。

AFPが確認した警察文書によると、18日には最大3万5000人の支持者が地裁周辺に結集。19日朝の逮捕状発付後、約300人が裏口付近に集まって「瓶、石、いすなどを裁判所の敷地内に投げ込み」、うち「約100人が1階の窓を割り、建物内に侵入」した。

弁護団によると、尹大統領は20日の出頭要請にも応じなかった。高官犯罪捜査庁(高捜庁)は取り調べのために、拘置所から「強制的に連行」する方向で検討するとしている。

【翻訳編集】AFPBB News

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