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韓国、航空機誘導装置を一部空港で見直しへ 旅客機炎上事故

AFPBB News 2025年1月22日 17時40分

【AFP=時事】韓国当局は22日、昨年12月29日に済州航空のボーイング737-800型機が南西部・務安空港で着陸に失敗、炎上し、179人が死亡した事故を受け、国内の一部空港に設置されているコンクリート製の航空機誘導装置を見直す方針について明らかにした。

事故原因は現在も調査中で、いくつかの可能性に焦点が当てられている。そうした中で「ローカライザー」と呼ばれる航空機誘導装置の土台が滑走路の端に設置されていた理由に疑問が生じている。ローカライザーは、コンクリート製の構造物だ。

国土交通部は「特別安全点検により、国内の空港7か所でローカライザーの改善が必要だと判明した」と説明。

対象とされた空港には務安空港の他、仁川国際空港に次ぐ国内2番目の規模を持ち、観光地としても人気がある済州国際空港も入っている。

国土交通部は、改善策には「基礎部分を地下に移設し、地上部を軽量の鉄骨構造に置き換える」ことも含まれるとした。務安空港については、既存のコンクリートの土台を完全に撤去し、ローカライザーは「壊れやすい構造の物を新たに設置する」とした。

他方で国内メディアによると、事故機の両エンジンからは羽毛が見つかっており、鳥との衝突(バードストライク)が事故原因の一つの可能性として調査が進められている。

国土交通部は20日、「バードストライク防止の改善計画」の一環として、空港周辺の渡り鳥の生息地などの包括的な調査に乗り出した。

務安空港をめぐっては18日、閉鎖期間を当初の予定より3か月延長し、4月18日までとする方針が示されている。

【翻訳編集】AFPBB News

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