【AFP=時事】世界で最も訪問者の多い美術館といわれる仏パリのルーブル美術館の館長が、自館の過密状態や漏水などを懸念するメモが流出した。
仏日刊紙パリジャンは23日、ルーブル初の女性館長のローランス・デカール氏が今月、ラシダ・ダチ文化相に送ったメモを掲載した。
その中でデカール氏は「非常に深刻な事態も含めた美術館内のダメージの拡大」について報告。一部エリアでの「漏水や大きな温度変化により、芸術作品の保存が危機的状況にある」と警告。高いコストがかかり、技術的にも複雑な大規模改修が必要だと述べた。また訪問者が多すぎ、過密状態だとも指摘した。
同氏によると、ルーブル美術館への昨年の訪問者は計870万人だったが、これは設計上の収容人数の約2倍で、歴史的建物に「物理的な負担」がかかり、館内での「食事の選択肢やトイレ設備は国際基準を大きく下回っている」と述べた。
同館では昨年7月のパリ五輪開幕前に、エマニュエル・マクロン大統領が国賓晩さん会を開いたが、館内は暑い日には温室のようになり、「非常に不快」だとも指摘。
「これらの問題について警鐘を鳴らすのは館長としての義務であり、すでに何度も行っている」と苦言を呈した。
【翻訳編集】AFPBB News
仏日刊紙パリジャンは23日、ルーブル初の女性館長のローランス・デカール氏が今月、ラシダ・ダチ文化相に送ったメモを掲載した。
その中でデカール氏は「非常に深刻な事態も含めた美術館内のダメージの拡大」について報告。一部エリアでの「漏水や大きな温度変化により、芸術作品の保存が危機的状況にある」と警告。高いコストがかかり、技術的にも複雑な大規模改修が必要だと述べた。また訪問者が多すぎ、過密状態だとも指摘した。
同氏によると、ルーブル美術館への昨年の訪問者は計870万人だったが、これは設計上の収容人数の約2倍で、歴史的建物に「物理的な負担」がかかり、館内での「食事の選択肢やトイレ設備は国際基準を大きく下回っている」と述べた。
同館では昨年7月のパリ五輪開幕前に、エマニュエル・マクロン大統領が国賓晩さん会を開いたが、館内は暑い日には温室のようになり、「非常に不快」だとも指摘。
「これらの問題について警鐘を鳴らすのは館長としての義務であり、すでに何度も行っている」と苦言を呈した。
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