【AFP=時事】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は23日、昨年の異常気象で世界の85か国、約2億4200万人の子どもの教育に支障が出たとする報告を発表した。世界の子ども約7人に1人に相当する数字で、気候危機の「看過されている」一面だと指摘した。
ユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長によると、異常気象の中で最大の影響を及ぼしているのは熱波だ。
少なくとも1億7100万人の子どもが熱波の影響を受けた。うち1億1800万人は、バングラデシュ、カンボジア、インド、タイ、フィリピンの子どもたちで、気温が急上昇した4月の1か月に集中した。特にフィリピンでは、生徒たちが熱中症の危険にさらされ、エアコンのない数千校が閉鎖された。
ラッセル氏は「子どもは大人よりも体温上昇が速く、発汗も非効率的で、冷却も時間がかかる。高温から逃れることができない教室では集中できない」と訴えた。
また洪水などによる道路の遮断や、学校自体が流されてしまうといった水害についても指摘した。
ユニセフでは、約2億4200万人という数字は「控えめな推定値」だとしている。
【翻訳編集】AFPBB News
ユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長によると、異常気象の中で最大の影響を及ぼしているのは熱波だ。
少なくとも1億7100万人の子どもが熱波の影響を受けた。うち1億1800万人は、バングラデシュ、カンボジア、インド、タイ、フィリピンの子どもたちで、気温が急上昇した4月の1か月に集中した。特にフィリピンでは、生徒たちが熱中症の危険にさらされ、エアコンのない数千校が閉鎖された。
ラッセル氏は「子どもは大人よりも体温上昇が速く、発汗も非効率的で、冷却も時間がかかる。高温から逃れることができない教室では集中できない」と訴えた。
また洪水などによる道路の遮断や、学校自体が流されてしまうといった水害についても指摘した。
ユニセフでは、約2億4200万人という数字は「控えめな推定値」だとしている。
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