パンテュローがスーパー大回転で激しく転倒 世界選手権欠場へ

【AFP＝時事】24-25アルペンスキーW杯は24日、オーストリアのキッツビューエルで男子スーパー大回転第5戦が行われ、アレクシス・パンテュローとフロリアン・ロリオのフランス勢が滑走中に激しく転倒し、ヘリコプターで搬送された。レースはマルコ・オデルマット（スイス）が優勝した。

オーストリア・ザールバッハで2月4日から16日まで開催される世界選手権を間近に控える中、この日行われたレースでは選手たちが厳しいコース設定と荒れたコンディションに苦しみ、クラッシュが相次いだ。

中でも最悪な状況に巻き込まれたとみられるのはパンテュローで、前日の大雨で悪化した氷の溝にぶつかり、ひっくり返った状態で安全ネットに滑り込んだ。

五輪で3個のメダルに輝き、1年前の膝の靱帯（じんたい）断裂から復帰を果たしていたパンテュローは、すぐに立ち上がったものの、現場に待機していた救助隊が急行して同選手のスキーのビンディングを外した。その後パンテュローは雪に倒れ込み、最終的には担架に乗せられてヘリコプターで搬送された。ロリオも同じカーブで顔面を強打したとみられている。

フランス代表チームは、パンテュローが「内側脛骨（けいこつ）高原の重度の骨挫傷、小規模の骨折、および（膝）内側半月板の損傷」を負ったと発表。チームを離脱してフランスへ帰国し、世界選手権には出場しないと述べた。また、ロリオは脳振とうを起こしており、オーストリアのザンクトヨハン病院に一晩入院することになったとも補足した。

【翻訳編集】AFPBB News