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広島・長崎両市長、トランプ氏に被爆地訪問要請 原爆投下から80年

AFPBB News 2025年1月30日 9時1分

【AFP=時事】広島市の松井一実市長と長崎市の鈴木史朗市長は28日、ドナルド・トランプ米大統領に対し、原爆が投下されてから80年の節目となる今年、被爆地を訪問するよう要請した。

両市長はトランプ氏に対する連名での要請文で、「被爆地を訪問し、被爆者の生の証言に耳を傾け、核兵器の非人道性について十分に理解していただき、被爆者の平和への切なる思いを受け止めていただきたく存じます。そして、核兵器に依存する考え方から脱却し、核兵器廃絶とその先にある世界恒久平和の実現に向けて強いリーダーシップを発揮していただくことを期待します」と述べた。

米国は1945年8月6日、広島に原爆を投下。約14万人が死亡した。長崎にはその3日後の8月9日に原爆が投下され、約7万4000人が死亡した。爆発を生き延びたものの、被爆が原因で亡くなった人も多かった。核兵器が実戦で使用されたのはこの2回のみ。

米政府は現在に至るまで、原爆投下について謝罪していない。

だが、2010年にはジョン・ルース元駐日大使が現役米国大使として初めて広島平和記念式典に出席。2012年には長崎平和祈念式典にも初参列した。

2016年にはバラク・オバマ元大統領が米国の現職大統領として初めて広島を訪問。2023年にはジョー・バイデン前大統領もそれに倣った。

だが、国内メディアによれば、トランプ氏は第1次政権時、広島・長崎両市長から要請されたにもかかわらず、訪問しなかった。

【翻訳編集】AFPBB News

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