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コーラン焼却デモの男、スウェーデンで射殺される 容疑者5人拘束

AFPBB News 2025年1月31日 11時28分

【AFP=時事】2023年にスウェーデンでイスラム教の聖典コーランを焼却するデモを繰り返したスウェーデン在住のイラク難民が射殺された。捜査当局が30日、発表した。ウルフ・クリステション首相は「外国勢力」が関与している可能性を示唆した。

検察官のラスムス・オマン氏はAFPに対し、サルワン・モミカ被告(38)が殺害された事件について捜査が開始され、これまでに容疑者5人の身柄が拘束されたことを確認した。

クリステション首相は記者会見で「外国勢力が関係している可能性があり、治安当局が万全の対応にあたっている」と述べた。

首都ストックホルムの裁判所は同日、イラク人キリスト教徒のモミカ被告の民族憎悪をあおった罪について判断する予定となっていた。

警察によると29日夜、モミカ被告は、首都南部にあるアパートで銃撃され、搬送先の病院で死亡が確認された。

複数のメディアは、この事件がSNSでストリーミングされた可能性があると報じた。

モミカ被告とサルワン・ナジェム被告は、23年夏行った4回の抗議行動が「民族集団に対する扇動」の罪に当たるとして起訴されていた。

起訴状には、2人はコーランを焼くなどしてムスリムに対する侮辱的な発言を行ったとある。

スウェーデン政府は当時、コーランの冒瀆(ぼうとく)を非難したが、その後、憲法で保護された言論と集会の自由を指摘した。

スウェーデンと中東諸国の関係は、2人の抗議行動によって緊張した。

【翻訳編集】AFPBB News

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