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物議の一酸化炭素吸入、2月10日から禁止へ UCI発表

AFPBB News 2025年2月2日 15時26分

【AFP=時事】国際自転車競技連合(UCI)は1日、トップ選手も使用して物議を醸していた一酸化炭素吸入を2月中に禁止すると発表した。

UCIは「選手の健康と安全を守るため、2月10日から禁止する」と発表。ダビド・ラパルティアン会長は「きょうの決定は正しい方向への重要な一歩だ」と述べ、大胆だが必要な措置と表現した。

赤血球の量と持久力を増強するとされる一酸化炭素吸入については、昨夏のツール・ド・フランス大会期間中に自転車競技の専門ウェブサイトが、イスラエル・プレミアテック、ツールの現王者タデイ・ポガチャル(スロベニア)が所属するUTE、ヨナス・ヴィンゲゴーのいるチーム・ビスマ・リースアバイクの少なくとも計3チームが用いていることを報じていた。

これを受けて、世界反ドーピング機関(WADA)は昨年11月、UCIに対してこの問題への「立場を明確にする」よう求めていた。

UCIは同12月、「一酸化炭素は有毒な無臭ガスであり、家庭内事故の原因となることが多い」と警告し、「このガスは、医療では酸素の肺拡散や総ヘモグロビン量を測定するためのトレーサーとして使用され、その際は少ない用量かつ厳格な安全条件の下で吸入する」「しかし、非医療条件下での吸引を繰り返すと、頭痛、疲労、吐き気、嘔吐(おうと)、胸痛、呼吸困難、さらには意識不明になるなどの副作用を引き起こす可能性がある」と説明し、禁止する動きを見せていた。

【翻訳編集】AFPBB News

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