MLB審判、賭博規定違反で解雇

【AFP＝時事】米大リーグ機構（MLB）は3日、リーグが定めている賭博規定に違反したとして、パット・ホバーグ審判員（38）を解雇したと発表した。

MLBによると、解雇の決定は2024年5月に下されていたが、長期間にわたる異議申し立てのプロセスを経て、最終的に処分が支持された。

リーグの調査では、ホバーグ氏自身が野球に賭けたり、試合の結果に影響を与える行為をしたりした証拠は見つからなかったとされている。

しかし、プロのポーカープレーヤーの友人と合法のスポーツベッティングアカウントを共有していたことや、その友人が野球賭博をしていたことが調査で判明。友人とのメッセージを削除することで、調査を妨害したことも確認された。

ホバーグ氏は2014年に初めてMLBで審判を務め、17年からフルタイムの審判員になった。18年から22年までは毎年ポストシーズンの試合を裁き、23年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）も担当した。

野球界では最も優秀な審判員の一人として広く知られており、22年のワールドシリーズ第2戦では全129球を正確に判定する「完全試合」を達成した。

ホバーグ氏はMLBの審判協会（MLBUA）を通じ、リーグの発表で明かされた「判断の誤りについて全責任を負う」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News