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鳥インフル遺伝子系「D1.1」、乳牛から初検出 米

AFPBB News 2025年2月7日 15時41分

【AFP=時事】高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)の遺伝子型「D1.1」が米国の乳牛から初めて検出された。当局が5日に確認した。D1.1は鳥の間でまん延しており、ヒトが感染して重症化した事例もある。

この検出により、養鶏業界に多大な影響を与えているH5N1のパンデミック(世界的な大流行)が、ヒトでのパンデミックに発展するのではないかとの懸念がさらに高まっている。

南西部ネバダ州の乳牛から検出された鳥インフルエンザウイルスについて、米農務省が同日、遺伝子型がD1.1であることを確認した。

別の遺伝子型「B3.13」は昨年から米国の乳牛農場で広くまん延しており、16州で950例以上が確認されている。

農場で働く酪農従事者数人が昨年、B3.13に感染したが軽症で済んだ。

一方、D1.1は少数だがヒトが感染して重症化した例があり、1月上旬には米国で初の死亡例も確認されている。

保健当局は当時、D1.1に感染した患者(65)には基礎疾患があり、公衆へのリスクは低いと発表していた。

農務省はウェブサイトで、D1.1は「この秋から冬にかけて北米の渡り鳥の経路で多く見られ、野鳥、哺乳類、さらには家禽(かきん)への感染も確認されている」と述べた。

CBSニュースがインタビューしたネバダ州の当局者によれば、どちらの遺伝子型でも乳牛が感染した場合の症状はほぼ同じで、「発熱や食欲不振、乳量の減少、軽度の呼吸器症状」などだという。

鳥インフルの影響で多くの鶏が殺処分され、全米で卵が不足している。

【翻訳編集】AFPBB News

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