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米国の対外支援削減で中国が「隙に付け入る」恐れ 英外相が警告

AFPBB News 2025年2月8日 11時8分

【AFP=時事】英国のデービッド・ラミー外務・開発相は7日、ドナルド・トランプ米大統領が対外支援を凍結し、国際開発庁(USAID)を解体する考えを表明したことについて、「その隙に中国などが付け入る恐れがある」と警告した。

英国では2020年、保守党の前政権が国際開発省を閉鎖して外務省に統合。翌年、対外支援予算を大幅に削減した。

ラミー氏は高級朝刊紙ガーディアンで、「米国の友人に言えるのは、性急に国際開発省を閉鎖して直ちに資金提供を停止し、多くのグローバル・パートナーにもすぐに情報提供しなかったのは、大きな戦略的ミスとの認識が英国で広がっていることだ」と主張。

「わが国は、この戦略的ミスを挽回するのに何年もかかっている。国際開発はソフトパワーとして非常に重要なツールだ。それが失われた場合に非常に懸念されるのは、その隙に中国などが付け入ることだ」と指摘。

「そのため、米国の友人には、今回の決定を推し進める際に英国の轍(てつ)を踏まないよう慎重に見極めることを忠告する」と述べた。

トランプ氏は7日、連邦政府の巨大な対外援助機関であるUSAIDを閉鎖する考えを示し、世界中のネットワークに混乱を引き起こしている。

トランプ政権は既に対外支援を凍結する一方で、他国に駐在していたUSAIDの職員数千人に米国への帰国を命じており、世界各地に影響が広がっているとみられている。

【翻訳編集】AFPBB News

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