【AFP=時事】ポーランドのドナルド・トゥスク首相は7日、同国の法律に違反する移民を強制送還する計画を策定すると明らかにした。欧州連合(EU)加盟国のポーランドは、5月に重要な大統領選を控えている。
トゥスク氏は北部の港湾都市グダニスクで、EUのウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長との共同記者会見に臨み、EUの加盟国間で移民の受け入れを分担する計画を改めて批判。
「ポーランドに受け入れてもらったにもかかわらず、われわれのもてなしを悪用した揚げ句、暴力的に法律に違反する者は強制送還する」と表明し、政府は「外国人による組織犯罪や暴力犯罪に対する即応計画」の策定に取り組んでいると付け加えた。
司法省と内務省が計画を策定中で、概要は近日中に発表されるという。
5月の大統領選ではトゥスク氏が属する中道派にとって、ナショナリスト(国家主義者)の存在は脅威となっている。このためトゥスク氏はここ数か月、難民認定申請者の権利を部分的に停止すると表明し、ウクライナ難民への給付金削減も支持してきた。
EUは昨年、難民規則の大幅な見直しを採択し、加盟国に対して、イタリアやギリシャなどの「最前線」の国々から何千人もの難民認定申請者を受け入れることを加盟国に義務付けた。受け入れない場合は、最前線の国々に資金や資源を提供することもできる。
トゥスク氏は7日、EUの同計画について、ポーランドはいかなる「負担」も受け入れるつもりはないと明言。
「ポーランドはもっと負担するべきだという人が欧州にいるなら、それが誰であろうと私ならこう言う。ポーランドは負担しない」と主張した。
さらに、ポーランドはロシアのウクライナ侵攻を受けて「ウクライナからの難民200万人」を既に受け入れていると強調。ベラルーシからの不法移民の流入にも直面していると続けた。
東欧諸国は、ロシアとその同盟国ベラルーシが欧州を不安定化させる目的の一環で大勢の移民を送り込んでいると非難している。
【翻訳編集】AFPBB News
トゥスク氏は北部の港湾都市グダニスクで、EUのウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長との共同記者会見に臨み、EUの加盟国間で移民の受け入れを分担する計画を改めて批判。
「ポーランドに受け入れてもらったにもかかわらず、われわれのもてなしを悪用した揚げ句、暴力的に法律に違反する者は強制送還する」と表明し、政府は「外国人による組織犯罪や暴力犯罪に対する即応計画」の策定に取り組んでいると付け加えた。
司法省と内務省が計画を策定中で、概要は近日中に発表されるという。
5月の大統領選ではトゥスク氏が属する中道派にとって、ナショナリスト(国家主義者)の存在は脅威となっている。このためトゥスク氏はここ数か月、難民認定申請者の権利を部分的に停止すると表明し、ウクライナ難民への給付金削減も支持してきた。
EUは昨年、難民規則の大幅な見直しを採択し、加盟国に対して、イタリアやギリシャなどの「最前線」の国々から何千人もの難民認定申請者を受け入れることを加盟国に義務付けた。受け入れない場合は、最前線の国々に資金や資源を提供することもできる。
トゥスク氏は7日、EUの同計画について、ポーランドはいかなる「負担」も受け入れるつもりはないと明言。
「ポーランドはもっと負担するべきだという人が欧州にいるなら、それが誰であろうと私ならこう言う。ポーランドは負担しない」と主張した。
さらに、ポーランドはロシアのウクライナ侵攻を受けて「ウクライナからの難民200万人」を既に受け入れていると強調。ベラルーシからの不法移民の流入にも直面していると続けた。
東欧諸国は、ロシアとその同盟国ベラルーシが欧州を不安定化させる目的の一環で大勢の移民を送り込んでいると非難している。
【翻訳編集】AFPBB News