イーグルスがスーパーボウル制覇 チーフスは3連覇ならず

【AFP＝時事】（記事更新）米ナショナル・フットボール・リーグ（NFL）の王者を決める第59回スーパーボウルは9日、米ルイジアナ州ニューオリンズのシーザーズ・スーパードームで行われ、フィラデルフィア・イーグルスが40-22でカンザスシティ・チーフスを下し、優勝を果たした。チーフスは史上初の3連覇を逃した。

イーグルスはQBジェイレン・ハーツがパスで二つ、ランで一つのタッチダウンを決め、2年前のスーパーボウルでチーフスに苦杯をなめた雪辱を見事に果たした。

ハーツは「良いことも悪いこともすべての経験を糧にして、自分の力を伸ばしてきた」と語り、「しかし、仲間がいなければ何も成し遂げられなかっただろう。今年のメンバーは特別だった。過去から学び、新たな素晴らしいピースも手に入れ、壁を乗り越えることができた」と喜んだ。

対するチーフスは、史上初となる3年連続のスーパーボウル制覇を目指したが、イーグルスの鉄壁のディフェンスと精密なオフェンスに圧倒された。QBパトリック・マホームズもサック6回とインターセプト2回を喫し、チームを栄冠に導けなかった。

イーグルスは前半にハーツとクーパー・デジャン、AJ・ブラウンがタッチダウンを決めて24-0のリードを奪い、この段階で事実上試合を決めた。第3クオーター終盤には34-0とさらに点差を広げ、チーフスはその後ようやくタッチダウン3本を決めて一矢を報いるのが精いっぱいだった。イーグルスのキッカー、ジェイク・エリオットは4本のフィールドゴール（FG）を決めた。

またこの試合では、6万5719人の観客に交じって、ドナルド・トランプ大統領を筆頭にセレブやVIPが集まった。現職の大統領として初めてスーパーボウルを現地観戦したトランプ氏は、ハーフタイムショーの後、第3クオーターの早い段階でスタジアムを後にした。

ハーフタイムショーでは、ラッパーのケンドリック・ラマーがメインを務め、シンガーソングライターのSZAも出演。女子テニスのレジェンドであるセリーナ・ウィリアムズも登場し、ダンサーたちと一緒に踊った。

ラマーのハーフタイムショーの最中には、「ガザ」「スーダン」と書かれたパレスチナの旗を手にした人物がフィールドに侵入したが、警備員がすぐに取り押さえた。

【翻訳編集】AFPBB News