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国際ボクシング協会 パリ五輪の性別騒動でIOCに法的措置

AFPBB News 2025年2月11日 9時32分

【AFP=時事】国際ボクシング協会(IBA)は10日、昨年開催されたパリ五輪の女子種目で、アルジェリアのイマン・ヘリフと台湾の林郁婷の参加が認められた件をめぐり、国際オリンピック委員会(IOC)に対し法的措置を取ると発表した。

ヘリフと林は、2023年の女子世界選手権で性別検査により失格とみなされ、大会から除外されたが、パリ五輪ではIOCから出場を認められ、ともに金メダルを獲得した。

IOCは財政上および倫理上の問題などを理由にIBAの認可を取り消し、代わりにパリ五輪のボクシング競技を運営していた。

先週、ドナルド・トランプ米大統領がトランスジェンダー選手の女子競技参加を禁止する大統領令に署名したことを受け、IBAは声明で「IOCの対応に関し、スイスの司法長官に正式に異議申し立てを行っている」と発表。フランスと米国でも同様に提訴していると付け加えた。

また、ロシア大統領府(クレムリン)とつながりのあるウマル・クレムレフ会長も声明の中で、「トランスジェンダー選手を女子競技から排除するというトランプ大統領の命令は、女子スポーツの健全性を守るためのIBAの努力を裏付けるものだ」と主張した。

ヘリフと林はトランスジェンダー女性ではなく、生まれながらの女性であり、パスポートにも女性として登録されている。

IOCはこの日、AFPの取材に対し、「このIBAの声明は、IOCがガバナンス、審判およびレフェリング関連の問題や、財政にまつわるさまざまな疑問からライセンスを剥奪して以降、IBAがIOCに対して行っているキャンペーンの一例に過ぎない」とコメント。「2023年のIBA世界選手権で、彼女たち(ヘリフと林)は正当な手続きを経ずに失格となった」と補足した。

【翻訳編集】AFPBB News

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