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キスは同意の上で「間違いない」 スペイン連盟前会長が裁判で主張

AFPBB News 2025年2月12日 11時46分

【AFP=時事】スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス前会長(47)が、同国女子代表のMFヘニフェル・エルモソ(34)への性的暴行などの罪に問われている裁判が11日に行われ、ルビアレス氏は、エルモソが唇へのキスに同意したことは「絶対に間違いない」と発言した。

ルビアレス氏は、2023年の女子W杯オーストラリア大会でスペインが優勝した後、メダル授与式でエルモソにキスをしたことで不名誉な辞任を余儀なくされた。

検察はルビアレス氏に対し、キスを強要した性的暴行の罪で1年、事件を大ごとにしないようエルモソに圧力をかけた脅迫の罪で18か月、合計禁錮2年半を求刑している。裁判は2月3日の開廷から国中の注目を集め、エルモソはスポーツ界の男性優位の文化や性差別との闘いの象徴となっている。

スペインの全国管区裁判所で行われた公判でルビアレス氏は、エルモソがキスに同意したことは「絶対に間違いない」と発言。「彼女は私の体に手を回して固く抱きしめ、持ち上げた。下ろされた私が『キスしてもいいか』と尋ねると、彼女は『OK』と言った。それが事実だ」と話した。

この日は読唇術の専門家も証言し、映像を見る限りルビアレス氏は確かにエルモソに対して「キスしてもいいか」と尋ねていると述べたが、映像にはエルモソの顔は映っていない。

ルビアレス氏は、自身が「間違いを犯し」「不適切」な行動を取ったこと、「公的な人間としての役割を果たすべきだった」ことを認めながらも、犯罪は犯していないと主張した。

対するエルモソは裁判初日に、同意のないキスで「侮辱された」と感じ、「いかなる社会的または職場環境でも起こってはならない」と述べている。

【翻訳編集】AFPBB News

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