【AFP=時事】スウェーデンの首都ストックホルムの地方裁判所は11日、イラク系スウェーデン人の女が、シリア在住時にイラクの少数派ヤジディー教徒の女性・子どもを奴隷として扱ったとして、ジェノサイド(集団殺害)の罪などで12年の禁錮刑を言い渡した。
実刑が下されたのは、リナ・イシャク被告(52)。スウェーデンでキリスト教徒のイラク人家庭に育ち、最初の夫と出会った後、イスラム教に改宗。2013年に家族と共にシリアに渡ったが、夫は死亡。14年に同国北部ラッカで再婚した。
翌15年、過激派組織「イスラム国」(IS)によってイラクからシリアに拉致されて来たヤジディー教徒の女性3人と子ども6人を5か月にわたって監禁し、「所有物」として扱ったとされる。イスラム教の聖典コーランの暗唱を強いたり、「異教徒」「奴隷」といった侮蔑的な言葉を投げ掛けたりしたという。
地裁はこうした言動について、ジェノサイドのほか、人道に対する罪、戦争犯罪に当たると判断した。
地裁は、ISによるヤジディー教徒の迫害において「包括的な奴隷化システム」が「重要な要素」の一つとなっていると指摘。被告は「一つの宗教集団を破壊するというISの意図を共有していた」としている。
【翻訳編集】AFPBB News
実刑が下されたのは、リナ・イシャク被告(52)。スウェーデンでキリスト教徒のイラク人家庭に育ち、最初の夫と出会った後、イスラム教に改宗。2013年に家族と共にシリアに渡ったが、夫は死亡。14年に同国北部ラッカで再婚した。
翌15年、過激派組織「イスラム国」(IS)によってイラクからシリアに拉致されて来たヤジディー教徒の女性3人と子ども6人を5か月にわたって監禁し、「所有物」として扱ったとされる。イスラム教の聖典コーランの暗唱を強いたり、「異教徒」「奴隷」といった侮蔑的な言葉を投げ掛けたりしたという。
地裁はこうした言動について、ジェノサイドのほか、人道に対する罪、戦争犯罪に当たると判断した。
地裁は、ISによるヤジディー教徒の迫害において「包括的な奴隷化システム」が「重要な要素」の一つとなっていると指摘。被告は「一つの宗教集団を破壊するというISの意図を共有していた」としている。
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