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全米OPが混合ダブルスを大幅刷新、批判の声も

AFPBB News 2025年2月12日 16時12分

【AFP=時事】全米オープンテニスの主催者は11日、混合ダブルスを男子シングルスと女子シングルスの本戦が始まる前週に、単独のイベントとして開催するという大幅な改革を打ち出した。

今年の開催日程は8月19日と20日の2日間で、米ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われる。

出場するのは全16組で、8組がシングルスのランキングに基づいて出場となり、残りの8組はワイルドカード(主催者推薦)で決まる。

試合は3セットマッチながら、各セットは4ゲーム先取。ノーアドバンテージスコアリングでゲームカウント4-4からタイブレークに入る。3セット目については10ポイントのマッチタイブレークが採用される。決勝は6ゲーム先取の3セットマッチで行われるが、こちらもノーアドバンテージスコアリングで行われる。6-6でタイブレークとなり、第3セットのみ10ポイントのマッチタイブレークが行われる。

一方でこの劇的な動きには、一部から批判の声が上がっている。大会側は、今回の決定はシングルスのトップ選手を混合ダブルスに参加させることを目的としていると述べたが、これによりダブルス専門選手の機会が制限される可能性がある。

元ダブルス世界ランク1位のポール・マクナミー氏は、この変更に批判的で、大会の混合ダブルスの価値を下げると発言。X(旧ツイッター)に「全米オープンはもう本物の混合ダブルスの勝者を生み出さないだろう」「四大大会(グランドスラム)のタイトルからエキシビションに格下げされた。正直、ショックだ」とつづった。

また、昨年の全豪オープンとウィンブルドン選手権で混合ダブルスを制したヤン・ジエリンスキ(ポーランド)は、この改革について「選手との対話もなく、一部の人々のキャリアにとって何を意味するのかを考えず、歴史と伝統への敬意もない」と述べ、「悲しい」とXに投稿している。

主催者は先月、大会のもう一つの変更も発表しており、2週間にわたる本戦が日曜日からスタートすることになった。今年の本戦は、8月24日から9月7日にかけて行われる。

【翻訳編集】AFPBB News

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