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ノーラン監督、『オッペンハイマー』不倫相手役の女優に謝罪していた「役が小さくて申し訳ない」

シネマトゥデイ 映画情報 2024年4月1日 11時0分

 映画『オッペンハイマー』でオッペンハイマー(キリアン・マーフィ)の不倫相手であるジーン・タットロック役にフローレンス・ピュー(『ミッドサマー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『ブラック・ウィドウ』)をキャスティングする際、クリストファー・ノーラン監督はフローレンスに謝罪していたのだという。

 オファーを受けた時のことを MTV UK のインタビューで明かしたフローレンス。「どんな映画になるのかは全然わからなかったけど、クリス(ノーラン監督)はわたしにそれがあまり大きな役じゃないことを本当に知ってほしがっていた。だからわたしがやりたくないと言っても理解できるって。わたしは『関係ない。部屋の奥のコーヒーメーカー役だっていいから、やりましょう』って感じだったけど」と振り返る。

 そしてフローレンスはニューヨークで別の映画の撮影していた時、ノーラン監督と会うことになった。「彼は、役の大きさのことで謝っていたわ。わたしは『どうか謝らないでください』という感じだった(笑)。彼は『あなたに脚本を送ります。それを読んで、正直に決めてくだされば大丈夫ですので。役の大きさの問題については完全に理解できますから』と言っていた。脚本をもらった夜のことを覚えているけど、わたしはもう『これをやらなきゃ!』って感じだった」

 精神科医で共産党員のジーン・タットロックは、オッペンハイマーがカリフォルニア大学バークレー校で物理学の教授をしていた1936年に出会い恋に落ちた女性。オッペンハイマーはキティ(エミリー・ブラント)との結婚後も、ジーンを愛し、彼女と関係を持ち続けた。登場シーンは短いものの、オッペンハイマーの運命に多大な影響を与えた存在として、強い印象を残す役となっている。

 なお、オッペンハイマーとジーンの関係を描くにあたり、ノーラン監督は初めてベッドシーンに挑んだ。ノーラン監督はそうしたシーンを入れた理由を、「彼らの関係を理解し、内側まで見て、何がそれを突き動かしているのかを知ることがとても重要だった。“ほのめかし”でなはなく親密さを正面から見せて、彼にとってとても重要だった関係がどんなものかを示すことが」とInsiderに語っていた。(編集部・市川遥)

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