『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の押井守が原案・脚本・監督を、「ファイナルファンタジー」シリーズなどの天野喜孝が原案・アートディレクションを務めたオリジナルアニメーション『天使のたまご』（1985）の4Kリマスター版が、公開40周年を迎える2025年に向けて製作されることが決定した。
1985年にOVAとして発表され、期間限定で劇場公開された『天使のたまご』は、水没した都市の中で出会った、“天使のたまご”と信じる卵を抱き続ける少女と、大きな銃を抱えた少年の物語。説明的なセリフは極力排除され、幻想的なイメージで描かれた異世界の美しい映像と圧倒的な世界観はアート作品としても評価されており、アニメ史にその名を刻んでいる。少年の声を根津甚八、少女の声を兵藤まこが担当した。
公開40周年に向けた4Kリマスター版は、押井監督本人による監修の元、35mmのフィルム原版からスキャニングし、最新技術を用いて4Kリマスター化する作業が始まっているといい、製作の徳間書店は「4Kでさらに美しく蘇る本作の完成を楽しみにお待ちください！」としている。（編集部・入倉功一）
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